2024年6月25日(火)開催
第1講
18:30〜20:00
哲学
「自分を、世界を、哲学を「解釈」する」
今回の講義では、「哲学」の分野のなかでも「理解」や「解釈」についてお話ししようと思います。「哲学といえば、普遍的な真理や「私」とは何か、はたまた、社会的道徳はどうあるべきか、だとかそんなことを考える学問なんじゃないの?」と思われる方
もいるかもしれません。「解釈」という現象を考察することで、そういった哲学めいたもの、もしくは何かを考えることそれ自体について、あれこれ分かったり、逆に何が分かってないかが分かったりするかもしれません。
何かが「分かる」ってなんでしょうね? 授業を通して、受講者と一緒にもやもやしながら考えていけたらな、と考えています。
2024年7月4日(木)開催
第2講
18:30〜20:00
発達科学
「心の研究の広がり」
「発達障害」という言葉を最近目にする機会が増えてきたかと思いますが、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
やや世間一般とは異なる特徴をもった人、という認識を持たれる方が多いかと思いますが、その特徴はなかなか一言では説明できません。
こういった掴みどころのない「心」の特徴をどのように扱ったらよいのか。今回のミカタでは、さまざまなアプローチを紹介しながら、当該分野の諸問題について一緒に考えていけたらと思います。
2024年7月8日(月)開催
第3講
18:30〜20:00
生態学
「個体生体学とその使い道」
途方もなく長い進化の歴史が生み出した、個性豊かで多様な生物種を対象に研究できる生物学って魅力的です。しかし一方で、そんな生物の多様性は人間活動によって急速に失われており、解決すべき国際的課題となっています。ある地域で種が絶滅するかどうかを決めるのは、個体がどれだけ生存して子孫を残せるか、そしてどれだけ近隣集団との移住があるかという個体群レベルのプロセスです。
今回は理学研究科でカエルの研究をしている院生が、自身の専門である個体群生態学(と少しカエルのこと)について紹介します。個体群生態学の面白さの一つは、種の絶滅の理解という応用的なつながりがあるだけでなく、数理モデルを用いて理論的によく整理されている部分だと思います。生物学って暗記科目で面白みがわからないと思っている人も、その印象が変わるかもしれません。
2024年7月11日(木)開催
分野横断ディスカッション
18:30〜20:00
「私の分野と学際」というテーマでディスカッションを行いました。「学際」ってなんだろうか、「学術越境」ってなんだろうか。院生、学部生、教員、それぞれの立場から考える、学際・学術越境の定義、面白さ、難しさについて議論を行いました。