総人のミカタに何を求めるか

概要

 2019年度も半分が終わりましたが、いかがお過ごしでしょうか。1回生はそろそろ主専攻を決めないといけませんし、2回生は副専攻を、3回生は研究室を選ばないといけません。4回生も、卒論のテーマを決めたり、もしかしたら研究室を変える必要があるかもしれません。そう、「決断の時」がやってきました。高校までとは違い、大学では決断の一つ一つが未来へ及ぼす影響が分かりやすくなり、決断が困難になることがあります。とかく総人にいると悩みがちですが、総人のミカタでは、そういった悩める総人生の手助けになるような情報を発信しています。悩むことを、必ずしもネガティブに捉える必要はありません。悩めることはある意味で贅沢であり、むしろ大学生は悩んでなんぼのもんだと思っています。いっぱい孤独に悩みましょう。そういった孤独と向き合える人が集まるのが、総人のミカタです。ただ、時間にも限りがあります。共に、ゆっくりと着実に、急いで行きましょう。
 今回の冒頭では、後期に授業を担当する数学、精神分析学、公共政策学、菌類生態学の4つの分野の院生を紹介します。次に、総人のミカタへのモチベーションについて、皆さんとお話したいと考えています。総人のミカタはこれまで2年半活動してきましたが、院生も学部生も、参加するモチベーションはさまざまだったように思います。また、後期からちょっと覗いてみようと思ってくれている方もいるかもしれません。そこで、総人のミカタのコンセプトについて紹介しつつ、私たちやみなさんの参加の動機やきっかけを共有しながら、話を広げていきたいと思います。後期の初回ということで、たくさんの人とお話しできる時間にしようと考えていますので、ぜひ気軽にお越しください。

講義を終えて

 2019年度後期一発目の総人のミカタにお越しいただいた皆さん、ありがとうございました。今回は初めに我々院生が、総人のミカタで目指しているものについてお話ししました。キーワードとして「自己相対化」を出しましたが、これは学部生の皆さんに限らず、院生自身の総人のミカタでの目標でもあります。司会の自分語りになってしまい、とりとめのない話になってしまった感がありますが、総人のミカタが目指しているものを感じ取っていただけていれば幸いです。次に後期の登壇者の方々に、ご自身の講義内容についてお話しいただきました。どれも魅力的な内容で、講義が楽しみになった方も多いのではないでしょうか。
 さて、次回からいよいよ講義が始まります。登壇者は数学がご専門の渡邉さんで、講義タイトルは「現代数学入門としての線形代数学」です。通常の講義とは一味も二味も違った講義ですので、今回参加された方はもちろん、参加されていない方でも、悩んでいる方、なんか面白そうだなと思った方、少しでも気になった方は是非お越しください!総人なりの学びがそこにはあります。