担当:近藤望
現在、地球は大陸と海、大気、をその表層に有し、
内部には核、マントル、地殻といった層構造がある。
地球内部と表層は互いに関わり合いながら、地球を生命の棲める星として維持しているが、
このような機構は地球の誕生時からあったわけではない。
地球の始まりは、大陸も海も大気もなければ、内部の層構造もなく、
全体が超高温のマグマで覆われていたとされる(マグマオーシャン)。
この極限的な状況から、どのようにして現在の地球のすがたへと進化してきたのか、
を講義二回目の主題とする。
太陽系の他の岩石惑星(水星、金星、地球)との比較も行い、
特に、地球のみが有する海と大陸の形成、プレートテクトニクスの始まりに焦点を置いて話を進める。
前回は地球のすがたを人々がどのように探求し、どう理解してきたか、
そして現在の地球科学者たちが捉えている地球像と残る謎について紹介しました。
今回は、人間が登場するはるか昔に地球がどう誕生して進化したか、
初期の地球で生命がどのように誕生したか、についてお話ししました。
前回よりも話の筋は追いやすかったのではないかと思いますが、
授業全体を通して講義形式となり、
もう少し参加形式の時間が取れるとよかったと反省しています。
受講者の皆さんとの疑問の共有や、ひとつの地球科学的問題を一緒に考えてみる、
といった参加型の授業にも挑戦してみたいと思います。
また、グラフの読み方や熱力学などの数式の扱い方、
といった自然科学の基礎的な技法を体験してみる授業も参加型として面白いかもしれません。
今回の授業の経験を活かし、次の機会によりよい授業が出来ればと思います。