担当:近藤望
私たちは日本という島国に住み、この日本は四方を海に囲まれている。
そして海の向こうにも他の島々や大陸があり、これら海と陸地は大気に包まれ、
大気のさらに向こうには広大な宇宙が広がっている。
以上のような描像は私たちが一般的に持っているものと思うが、
これらは地球という惑星のほんの表層のすがたに過ぎない。
地球の内部は非常にゆっくりと、しかし大規模に動いており、
この地球内部の動きが表層環境にさまざまな影響を与えている。
講義1回目では地球の内部には何があり、
どのような過程で我々の生きる表層環境が保持されているのか、を話題とする。
特に、現在の地球のすがたを語る上で欠かせない、
地球内部と表層を繋ぐ「プレートテクトニクス」に焦点を置いて話を進める。
今回の講義では、紀元前から現代まで、人々が地球のすがたをどんな手法で、
どのような様相に捉えてきたのかを紹介し、
地球の表層環境が地球内部の活動によって守られる仕組みについて説明しました。
みなさんがこれまでに聞いたことのある内容から最新の話題まで、
盛りだくさんで多少忙しい講義となってしまいましたが、楽しんでいただけていれば幸いです。
次回講義では、地球の誕生と進化について紹介し、
なぜ太陽系の惑星のうち地球だけで生命が繁栄したのかを解説します。
今回よりもわかりやすい構成と話運びを心がけますので、ぜひ覗きに来てください。