上回生の卒論の話を聞いてみよう!!

担当:総人上回生

概要

 卒業論文は、学部生が最初に取り組む「アカデミックな文章」だと思います。

もちろん、それまでもレポートなどは書いた経験があっても、一定の分量を書き、先行研究を調べ、自身の提示した問いに答えていくという論文の体裁の文章を作っていく機会としては、恐らく最初のものでしょう。もしかしたら、最後の機会かもしれません。

 

 1-2回生の方は、「卒論なんてイメージできない!」と思われるかもしれません。あるいは、「そんなことできる気がしない」と感じるかもしれません。

今回は、卒論に目下取り組んでいるみなさんの先輩たちに、自身の卒業研究について発表してもらいます。

 

 先例を知っておくこと、先輩の経験を聞くことは、卒論のイメージを明確にしてくれるだけでなく、今後の学部生活をどのように組織していくかを考える上での手がかりを与えてくれるはずです。お楽しみに!

 

 ちなみに、聞いた覚えのない人もいるかもしれませんが、総合人間学部には、「研究を他者に語る」という制度があります。これは、総合人間学部と人間・環境学研究科が掲げる「研究を語る」という教育課題を現実化すべく作られた制度です。(そんな教育課題があるなんて知らなかったという人も多いかもしれませんが。)

 今回が、みなさんにとって「他者の研究を聞く」力を養う機会の一つになればと思っています。

発表を終えて

 この度は発表の場をいただきありがとうございました。

 初めて自分の研究内容を聞く方に対していかに誤解のないよう簡潔に伝えるかという点に重きを置いて発表したつもりです。いただいたコメントやご質問から、基盤となる概念についてまだまだ勉強不足であることや、現段階での仮説では説明しきれない部分があることに気が付くことができました。最終的にこれらの問題を解消できるよう今後の研究を進めてまいります。

 

北川梓織(分析哲学)

発表を終えて

 他分野の院生さんたちや、素朴な疑問を持つ下級生たちとの対話を通した交流によって、自分の研究がどういった信念体系の上に成り立っているのか、調査結果に基づく考察が、妥当性のあるものになっているのかということを見直すいいきっかけになりました。

 学部ゼミの方では発表機会がそう多くないため、ゼミ発表前に自分の研究を概観する貴重な場であったと思います。大変ありがとうございました。

 

濱口修人(発達心理学)